活動報告


2012年の活動報告

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サンプリングに成功
 2012年2月20日に、昨年6月に取り上げた蓋石の下に4550年もの間眠っていた船の部材のサンプリング(標本抽出)に成功しました!
  昨年6月に蓋石を取り上げ後8ヶ月経ってのサンプリングというのは、進行が遅いなぁとお感じになるかもしれませんが、4550年も前の貴重な木材を取り上げるためには温度や湿度等の周辺の環境づくりが非常に重要です。その周辺の環境を整え、この2月20日にサンプリングの運びとなったのです。(もちろんエジプト革命による遅れもありましたが・・・)
  そして2/20から10日ほどかけて50片近くのサンプルを取り上げ、このサンプルの重量や形態を測定・観察し、三次元測量を行いました。現在は、エジプト側(大エジプト博物館・修復保存研究センター)と日本側(元興寺文化財研究所 保存科学センター)とで木片のサンプルの分析検査に入っています。
 今年の6月頃には分析結果が出てくる予定です。今後のプロジェクトの進行をお楽しみに!!


取り上げの終了した蓋石

ピットを覆う小テント


ゴンドラから見た船の部材

サンプリング成功の瞬間


サンプリングをしているエジプト考古庁調査員

エジプトで公開セミナー開催
  サンプリングされた木材はその後、エジプトの大エジプト博物館保存修復センターと、日本の(財)元興寺文化財研究所において、科学的な分析が行われ、今後の保存処理の方針を決定するための様々なテストが実施されました。
  その成果報告の公開セミナーが11月22日、エジプト、カイロの大エジプト博物館保存修復センターで開催されました。午前、午後、4時間以上にわたり6名の発表が行われ、エジプト、日本のメディアを含む約60名の聴衆が集まりました。
  吉村作治先生のプロジェクト全体の説明に始まり、山田卓司先生(元興寺文化財研究所)、アイーサ・ジダン氏(大エジプト博物館保存修復センター)による木材サンプルの分析と保存処理テスト、アフィフィ・ローヒン氏(エジプト考古省)による船の調査現場紹介、阪野貴彦先生(独立行政法人産業技術総合研究所)による三次元測量と復原、内山博子先生(女子美術大学教授)による復原像のCG表現方法が発表されました。


セミナー会場の様子

吉村作治先生による説明
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